マイルは貯めるよりも使う方が難しいと言われています。
陸マイラー活動でマイルをガンガン貯めても、もともと長期休暇以外に旅行に出かける習慣が無いので、忙しい普通の連休でなかなか出かける気にならないんですよね。そもそも連休は特典航空券が取れませんので、なかなかマイルを使いたくても使うことができません。
そんなこんなで管理人はJALもANAもマイルの有効期限が迫りつつあり、どうやって消費したものかと悩んでいるところです。いろいろ調べた結果、JALはなんとかなりそう、ANAは厳しそう、というのが分かってきました。
JALのマイルはなんとかなる
有効期限が長い会員種別もある
JALのマイルの有効期限は、基本的に貯まった時から36か月間です。新たにマイルを貯めても有効期限が更新されることはなく、貯めたマイルごとに有効期限が設定されています。基本はけっこう厳しいルールではありますが、実は有効期限が長い会員種別というものがあります。
学生限定のJALカードnavi所有者は、入会前も含めた全てのマイルが無期限です。クレカは大学入学時に作る人が多いでしょうから、有効期限が36か月では4年生の卒業旅行に使えません。ANAカードにはそんな配慮はありませんから、JALは学生を大切にしていますね。卒業後はそこから36か月の期限が始まります。特典航空券は2区間6000マイルの爆安レートで交換できますし、管理人はこのカードに本当にお世話になりました。
また、20代限定のJALカードCLUB EST所有者と、55歳以上限定のJMB G.G. WAONカード所有者は、入会以降に貯まるマイルの有効期限が60か月に延長されます。入会前のマイルの有効期限が延長されることはありませんので、対象者は早目に作っておくと良いと思います。
JALにいっぱい乗ってステータスを取るという手もあります。80000FOPのJGCプレミアと100000FOPのJMBダイヤモンドステータス所有者は、ステータス取得時から保有マイルが全て無期限になります。ステータスが終了したらそこから36か月の期限が始まりますので、1度修行をしたらまた4年は安心ということになります。もっとも、そんなに乗るチャンスがある人ならマイルの有効期限で困ることは無いかもしれません。
eJALポイントに交換
JALは10000マイルを15000eJALポイントに交換できます。eJALポイントは航空券やJALパックの購入に1ポイント1円で使えます。最近は払い戻しもできるようになりましたので、飛行機に限っては現金とかなり近い感覚で使えるポイントです。
有効期限は1年間ですが、eJALポイントが貯まる度に手持ちの全てのeJALポイントの有効期限が1年後に更新されます。マイルからの交換はもちろん、JGCのカレンダーを断った時にもらえるeJALポイントや、社員紹介のボーナスポイントでも有効期限を更新できます。
JGCで毎年カレンダーを断ったら毎年eJALポイントがもらえますので、JGCなら実質無期限ということになりますね。失効間近のマイルはとりあえずeJALポイントに交換しておいて、飛行機に乗る機会ができたらどんどん使っていく、というスタイルがオススメです。
海外に引越すという裏技
主に海外駐在員向けの裏技ですが、海外に引越すとeJALポイントはマイルに強制的に交換されます。eJALポイントはJALマイレージバンクの日本地区オリジナルのサービスなので、海外地区のJALマイレージバンクに移る場合は、仕方ないのでマイルに戻してくれるわけです。
レートは明記されていませんが、海外でeJALポイントが使えないのはJAL側の都合ですから、eJALポイントに交換した時と同じレートが適用されるものと思います。
将来的に海外に転居される可能性のある方は、上記のeJALポイントに交換して有効期限を延長し続けて、海外赴任のチャンスが来た時にどっさりマイルに戻してもらうと良さそうです。もっとも、そこから3年の有効期限が始まるはずですので、貯めに貯めたマイルを使い切るのはなかなか難しいかもしれません。
飛行機に乗らないならホテルへ
どうしても飛行機に乗らないなら、eJALポイントに交換しても仕方ないですよね。そういう時は、ONE HARMONYのポイントに交換してしまいましょう。一応期間限定ということになっていますが、サービス開始以来ずっと10000マイル=6000ポイントのレートで交換できます。
ONE HARMONYは固定ポイントで特典宿泊ができますので、一部のホテルでは繁忙期に使うと絶大な威力を発揮します。また、マイルから交換したポイントもONE HARMONYのエリートステータスの対象になりますので、簡単に上級会員資格を得ることができます。
有効期限が最大3年と少し短いのがデメリットではありますが、マイルが余ることが分かっているようなら、毎年交換するというのも手だと思います。
ANAのマイルは厳しい
有効期限の延長はダイヤモンドステータスだけ
ANAのマイルもJALと全く同じで、有効期限36か月で延長不可です。JALと異なり100000PPで取得できるダイヤモンドステータス以外に有効期限を延長できる会員種別が無いので、とにかくマイルとしてどんどん使っていくのが基本方針となります。
ANAのマイルは貯めやすいのでマイラー界では非常に人気ですが、その分特典航空券が取りにくいと言われており、マイルを使うのが非常に難しいです。あまり飛行機に乗る習慣の無い方がマイルを貯めるなら、基本的にはJALの方がオススメです。
ANAスカイコインに交換
JALのeJALポイントと同様、ANAもマイルをANAスカイコインというポイントに交換することができます。ANAスカイコインは航空券や旅作を含むツアーの購入に使うことができます。ステータスによりレートは異なりますが、基本的なレートは10000マイル=15000コインです。
有効期限は1年間ですが、新たにANAスカイコインを手に入れても有効期限は延長されません。有効期限切れ間近のマイルをANAスカイコインに交換して一安心しても、既にそこから1年間のカウントダウンが始まっているわけです。
スカイコインの有効期限より先の航空券を予約することはできますが、有効期限の切れているスカイコインは当然払い戻すことができません。かなり気をつけて使う必要がありますね。搭乗予定も無いのに迂闊に交換してしまうと、痛い目を見ます。管理人はこれで何万マイルも無駄にしています。
いったんメトロポイントに戻す
ソラチカカードというクレジットカードがあります。これは数年前まで色んなポイントをメトロポイントに寄せてANAのマイルに交換するために使われていた、陸マイラーにとって歴史的なカードです。
そんな歴史はさておき、今ではマイルをメトロポイントに交換するという技が使えます。有効期限間近のマイルをいったんメトロポイントに交換し、必要になったらまたメトロポイントをマイルに交換するわけですね。
メトロポイントからマイルに交換する時に10%目減りするというデメリットはありますが、こうして得られたマイルは有効期限が36か月にリセットされています。メトロポイント自体も最大2年の有効期限がありますので、10%のコストで最大5年間延長することができます。
月間20000ポイントという交換制限があるので大量のマイルの延長には不向きですが、10%のコストなら一考の余地があると思います。
レストラン特典に交換してしまう
マイルを飛行機以外で使おうとすると大抵1マイル1円程度の低い価値になってしまうものですが、例外もあります。それがレストラン特典で、中でもペニンシュラ東京のお食事クーポンは比較的価値が高いと言われています。
マイル専用メニューの可能性もあるので1マイルいくらという比較はできません。ただし、この手のレストランは普通なら税金サービス料もかかりますので、それがかからないというだけでもマイル特典はかなりお得だと思います。
まとめ
「マイルは貯めるよりも使う方が難しい」という言葉は嘘だと思っていました。が、JGCとSFCを取得して陸マイラー活動も軌道に乗った今、この言葉はやっぱり本当だったと痛感しています。
世間では陸マイラー活動でマイルが貯めやすいANAが持て囃されていますが、もともとそんなに旅行に出かけない方は、マイルを使いやすい・延長しやすいJALに寄せるのがオススメです。上級会員資格の取得を考えている方も、もともと旅行好きでないならJGCの方がオススメです。
SFCとJGCについては過去記事もご覧くださいね。